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緋い炉に立つ人に聞く〜ガラス職人の現状〜

コラム

2021/09/29

はるか昔、幕末の時代に佐賀で生まれた「肥前びーどろ」。そこから数百年もの間、佐賀の地で守り受け継がれてきた。
ガラス細工といえば、江戸切子や薩摩切子、琉球グラスなど全国あらゆる所にあるが佐賀にも歴史あるガラス工芸が存在している。


1000度を超える窯のなかで硝子を操り、美しくも便利な作品を作り上げていく「副島硝子工業」にガラス職人について尋ねてみる。


全国のあらゆる工房で体験教室が開かれ職人の世界に少し触れることができるが、実際に職人になろうと考える人はどのくらいいるだろうか。
その仕事を自分の生業にしようと考えると様々な疑問が出てくる。




まず思いつくのが、硝子職人になって生活できるか、という点だろう。できることなら安定収入で働きたいと思うのは決して変なことではないはずだ。


この疑問に、「副島硝子工業」の代表である副島太郎氏が答えてくれた。


「はっきり言うと最初のうちは賃金は低いです。腕を磨いて一人前になって、作れる作品の幅が増えていけば上がっていきます。」


昔のような徒弟制度ではないので無賃で働くと言うことはさすがに無いが、どうしても最初のうちは低いようだ。
だがそれは仕方のないことなのかもしれない。ガラス工芸のいろはも知らない素人に最初から沢山は払えないだろう。


だが逆を考えると、成長さえすれば賃金は上がると言える。サラリーマンのように自分以外の縛りによって成長を止められることはないのだから自分の覚悟次第でどうとでもなる。実力が物を言う世界なのだと言えよう。


日本の職人技術は今もなお世界から高く評価されている。日本だけでなく世界を見据えてものづくりに励むことでさらなる高みを目指せるのかもしれない。



取材:久恒裕司、ライター:N.H

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