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用の美を高める人に聞く~小石原焼の未来~

コラム

2021/09/29

その名が世界に知れ渡り、日本を代表する焼物の一つとなった「小石原焼」。
世界から「用の美の極致」とまで称えられた小石原焼きだが、その美しい作品たちを作る職人がどんどん高齢になってきている。
作陶家という生き方を選ぶ若い世代はなかなか現れず、その伝統と歴史の後継者が不足している状態だ。


東峰村で父親から家業を受けつぎ、日々作陶に励んでいる「鶴見窯元」二代目の和田義弘氏にこれからの小石原焼について伺っていく。
義弘氏は20代で家業を受け継ぎ、すでに20年のキャリアを持つベテランだ。義弘氏より上の世代の職人はまだまだ沢山おられるが、下の世代はほとんどいないそうだ。





若い世代の後継者が不足している現状だが、そもそも弟子を受け入れている窯元があるのだろうか、という疑問が出てくる。
何か気になることがあればネットでなんでも調べられる時代だ。そんな時代ではあるが、窯元の情報はなかなかネットに出回っていない。


義弘氏曰く、「(高齢な職人が多いから)ネットの使い方を知らない人ばかりなんです。ネットショップなんかを活用して販路を広げたり、求人情報をネットに出したりできないんです。」


職人としては卓越した技術を有しているが、どうやら時代の変化にはなかなか追い付けていないようだ。


お話を伺った「鶴見窯元」はホームページの構築やネットショップへの挑戦など、時代の流れに取り残されないようにしている。
だが、全ての窯元が同じようにインターネットを活用できていないのが現状。伝統工芸の文化を守ろうと自治体がさまざまな取り組みをしているが、物事の中心にいる彼らが時代の流れに乗り切れていない。


それならば、インターネットに強い若い世代の力を借りるのも悪くないのではないだろうか。
今の若い世代なインターネットが普及した世界で育ったのでITリテラシーも比較的高いだろう。伝統技術は職人に、ネット技術は若者に、という形で適材適所でこれからの電光工芸の未来を担っていくことはできないものだろうか。

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