
こんにちは!ninatte九州事務局のあいです。
今回は東京でZINE作りワークショップ(以下WSと表記します)の活動をされているvery very slow magazineの“ろみさん”と、
福岡のリソグラフ印刷所、“Y'ALL WALL”の店主である瀬口さんとの企画であったZINE作りWSの体験記をお届けしたいと思います!

まずいろいろ話す前に、率直なWSの感想から。
体験できて本っっ当によかった!!!!!
製本体験に始まり、ZINEの説明や、Canva proを用いたリソグラフ印刷用のデータ処理の方法、その印刷工程の説明から、実際に仕上がった時の感動まで。
このWSを受けたことによって、自分が持っていたZINEに対するハードル、リソグラフ印刷に対するハードルが一気に下がりました!!
今回は、ninatte九州読者のみなさんに少しでもその内容や感動を伝えられ、
私のようにZINE作りやリソグラフ印刷について興味を持ってはいるけれど、なかなか踏み出せないでいる方へ、
そして、ZINEのこと、リソグラフ印刷のことをあまり知らない方にも、
関心を持ってもらうきっかけになればと思いこのWS体験記をお届けします。(3回に渡る長編です…!!)
そして筆者、このWSを受けたことにより、来年4月に開催される福岡ZINEフェスへの出店を決めました。
(ちなみに今回WSを開催してくれたろみさんも出店予定だそうですよ。)
出店を決めるに至るまでには長い年月、いろんな心境を経てきました。
コラム1回目となる今回は、そんな筆者の心境を混じえつつ、今回のWS体験に至るまでのお話しをお届けしたいと思っております。
ZINEを作る人ってどんな人?
ninatte九州事務局ではこれまで、ZINEを購入する側の目線をお届けしてきました。
一方で、ZINEを作る人ってどんな人なんだろう?思ったことはありませんか?
ZINEの表現は自由。文章を書くことが好き、絵を描くことが好き、写真を撮ることが好き。
何かを表現することが好きな人なら誰でも作ることができます。作りたいときに作りたいものを作っていいんです。
だからZINEを作る側の人間にも、いろーんな人がいます!その人は、どうしてZINEを作りたいと思ったんでしょう?
ここでひとつ、筆者を例にお話しさせていただきます。

筆者は現在、医療職に就きながら、デザイナーとして、このninatte九州の運営にも携わっています。
また、2歳児3歳児の母でもあります。
表現することが好きで、いつか外に向けて何かを作ってみたい...!!という強い想いがありつつ、けれどなかなか踏み出せなかった。
そんな筆者が、今回のZINE作りWS体験を申し込むに至った経緯をお伝えします。
ZINEという存在を知った大学時代。アートやデザインと全く縁のない世界にいた

筆者がZINEという存在を知ったのは実は1◯年前。大学時代。(具体的な年は伏せさせていただきます(笑))
学んでいた専門は医療。アートやデザインとは全く縁のない世界。
その頃、絵や写真で何かを表現することが好きであることに気づいた筆者は、それらを表現する一つの手段として、ZINEという存在があることを知ります。
(その頃はInstagramはまだあまり普及しておらず、facebookでお友達に絵や写真を見せる程度でした)
これを作れば自分の描いた作品を世の中に出すことができるのかな?
何せ趣味で初めた絵や写真。アートやデザインの知識など皆無。外への発表の仕方など全くわからなかったのです。
存在を知りはしたものの、いろいろな疑問がでてきます。
どうやって作るんだろう?
売れるのかな?
ZINEにまつわる本を買って読んだりしてみたものの、いまいちピンとこない。自分にとって遠い世界のもののように感じていました。
そして自分は不器用で、一度に2つのことが同時にできない人間。大学の単位をとるのも精一杯。とりあえず卒業しないと…
いつの間にかZINEへの熱は冷め、そこから1◯年…
ZINEフェス福岡へ。大学時代の想い再び

絵や写真が好きだと気づいた筆者は、大学卒業後デザインについて学び、デザイナーとなり、また母となりました。
一方で医療職にも就いていた筆者。趣味であった絵や写真は一旦停止。
子どもが大きくなり手が離れたら、また始めよう___。
そんなことを思っていた時、ご縁があり、ここninatte九州の取り組みに参加させていただくことに。
ここでZINEの話題が。
どうもZINEというものを作っている人達がいるらしい___。
まぎれもなくそれは、私が大学時代に作ることを諦めた、あのZINEのことでした。
事務局でZINEフェス福岡の情報を仕入れ、行ってみることに。(ZINEフェス福岡の様子はこちらをクリック)

こんなにもZINEを作っている人が多いことに驚きました。(東京では、こういったイベントは身動きがとれないほど満員になることもあるそう!)
そしてこんな風に発表できる場があるなら、作ってここで売ることができるんじゃないのかな?
思い立ちます。
ninatte九州事務局でも、ZINEフェスに行った話で盛り上がり。
楽しい…!!こんなに盛り上がれるんだ!
大学時代の気持ちが思い出されました。デザインの仕事は楽しいけれど、自分の絵や写真を表現する場ではありません。
でもZINEは自由。自分の好きなものを好きなように表現していい。作ってみれたら楽しいかもしれない。
...でも自分、この状況で本当に作るのか?
作るのなら、本当に可愛いと思えるものを作りたい。
紙とか印刷とかこだわってみたい。
どうする...??
子どもは2歳と3歳。園に迎えに行ったその瞬間から、自分の時間はないと思ったほうがいい。
(本当に、世の中保育士さんや園の先生のおかげで仕事ってできてるんですよね。感謝。)
…
…
一旦停止。
文学フリマへ。リソグラフ印刷との出会い
またここ事務局で情報を仕入れ、子どもを連れて、先日開催された文学フリマにも足を運んでみた筆者。(これがまたすごい人、人、人)

そこで度々出会った。「リソグラフ印刷」という言葉。
リソグラフ…??
そういえば事務局でZINEフェスの話題で盛り上がった時、ちまきさんにお借りした冊子もリソグラフ印刷で刷られたものだった。
(コラムで紹介されています。ZINEフェス福岡行ってみたpart2。藤れれれさんの作品)
色の重なり具合で色が変わって、またそれがちょっとズレてたり、印刷がかすれたりしてそれが一枚一枚味になって可愛い。
やってみたい...でも私みたいな一般人ができる印刷方法なんだろうか?
そもそも福岡でできるところがあるのかな?
ZINE作り✕リソグラフ印刷のWS。見つけたものの、キャンセル待ち…!
そんな経緯もあり、リソグラフ印刷やってみたいんですよね〜なんて事務局で話してたら、
さすが情報通!!(事務局にはいます、聞いたら何でも即答えてくれる、情報通が。みなさんも@ninattekyusyu_marche_info をフォロー!)
「今度ありますよ!」と、今回のWSの情報を教えてくれました。

福岡でリソグラフ印刷をしているというY’ALL WALLで開催されるZINE作りのWS。
ZINE作りもできるうえに、リソグラフ印刷までできるなんて...!!
即、申込みました。けれど結果はキャンセル待ち。
世の中のZINE作りやリソグラフ印刷への熱量を痛烈に感じました。
通った…!!でも私が記事を書く…!?
しかし運だけは人一倍ある筆者。次の日起きたら、キャンセル待ち通りましたのメール。
幸せすぎる…!!
キャンセル待ちが通ったらWSの様子を記事に書いてほしいと事務局でお願いされていた筆者。
しかし筆者はデザイナーです。記事など書けるのでしょうか?
こんな大事な企画、できれば取材の上手な別のライターに書いてほしい…!!
不安がよぎった筆者は、主催者に現地にライターが入ることはできないかを確認。
けれどスペースの関係上、ライターが入るのは難しいとのことでした。
私が書くしかないんだ…!!
今回はそんな経緯で、このコラムを書くことになった筆者が、ZINE作り✕リソグラフ印刷WSの体験記を3回に渡ってお届けします。
このコラムが少しでも、ZINEやリソグラフ印刷がみなさまの間に広まるきっかけになることを願って。
今回ご紹介させていただいた人・お店
ーろみさんー
東京でZINEを作り、販売、またZINEのWSも度々開催。
very very slow magazineというオンラインショップを持ち活動する。
●very very slow magazine
Instagram @veryveryslowmagazine
Online shop https://veryveryslowmagazine.stores.jp/
現在、2026年4月に開催されるZINEフェス福岡への伴走プログラムも企画中。
興味のある方はこちらをクリック
ー瀬口さんー
福岡大手門で文房具店Linde CARTONNAGE、リソグラフ印刷所であるY’ALL WALLを営む。
福岡で度々開催されているアートブックイベント、NEWGRAPHY Fukuoka Art Book Expo(Instagram @newgraphy_artbook)の運営にも携わる。
●Linde CARTONNAGE
Instagram @linde_cartonnage
Online shop https://linde-cartonnage.stores.jp/
●Y’ALL WALL
Instagram @yallwall_printing
HP https://yallwall.jp/
2025年9月開催のZINEフェス福岡の様子はこちら
【初めて】ZINEフェス福岡いってみた 【Part1】
【初めて】ZINEフェス福岡いってみた 【Part2】
【初めて】ZINEフェス福岡いってみた 【Part3】







