【正社員求人】「自分の頑張り次第で、どうにでもなる」有明海から「おいしい」を直接届ける。アリアケスイサン

炊きたてのご飯にそっと巻く、一枚。
おにぎりの表面をつややかに包み込む、一枚。
毎日の食卓の隅に、そっと添えられる、一枚。
私たちの暮らしのすぐそばに、当たり前のように寄り添っている海苔。
「美味しい海苔は、それだけで最高のごちそうになりますから」。
そう言って、潮風に日焼けした顔をほころばせるのは、福岡県大川市で三代にわたって海苔を育ててきた「アリアケスイサン」の3代目代表、古賀哲也さんです。

アリアケスイサンでは、先代から受け継いだ伝統的な海苔養殖を行うだけでなく、有明海の自然が育む「初摘み」の圧倒的なおいしさを世の中に届けるため、自社製品の製造・販売にどこよりも力を入れています。
古賀さんが見つめているのは、ただ海に出て海苔を育てることだけではありません。祖父の代から続く海の仕事を次の世代に繋ぐこと、そしてこれからの海苔業界全体の、持続可能な明るい未来。
その両方を大きな目で見据えながら、古賀さんは今日も力強く船を出しています。
今回は古賀さんに、海苔養殖の枠にとどまらない「アリアケスイサン」の面白さとそれぞれの個性を活かしながら共に働く未来の仲間への熱い想いを伺いました。
「いやだった」家業が、挑戦の舞台に変わるまで

九州が誇る有明海は、筑後川をはじめとする多くの河川から、豊かな山の栄養が流れ込む全国有数の海苔の産地です。実に日本の海苔のおよそ4割を生産する、国内トップクラスの「豊かな海」。アリアケスイサンは、この大自然を舞台に長年海苔養殖を営んできました。
筑後川の船付き場から船を出し、河口から有明海にかけての一帯が彼らの漁場です。岸から十数キロ離れた沖合まで船を走らせ、常に自然と向き合いながら作業を行います。

アリアケスイサンの始まりは戦後。
古賀さんの祖父が、それまでの牡蠣漁から海苔漁へと一大転身を図ったことで創業しました。海苔が高級な贈答品として重宝された華やかな時代もあれば、時代の変化とともに売上が落ち込む厳しい時代もあったといいます。
「このままのやり方では、長く続けていくことは難しい」
そんな危機の中で試行錯誤を重ね、父の代で確かな技術を確立しながら、必死に海苔づくりを続けてきたといいます。

とはいえ、当時の海の仕事は大変な苦労が伴う割に、収入が見合わない時代もあったのだそう。
古賀さんが進路を決める当時の海苔業界には、「勉強ができるなら、わざわざ海苔なんて継がずに、ほかの安定した道に進んだほうがいい」と親が切実に勧めるような風潮さえあったそうです。
そんな周囲の空気と、就職氷河期といわれる時代も重なり、若き古賀さんは半ば仕方なく、家業である海苔養殖の道を選びました。
「若い頃は、正直言って海苔漁師なんていやだったんです」と、古賀さんは当時を振り返って苦笑します。
けれど、いざ腹をくくって本腰を入れてみると、それまでの印象はガラリと一変しました。自然を相手にする海苔の世界はどこまでも奥が深く、「自分の頑張りやアイデア次第で、働き方も、売上も、いくらでも変えていける挑戦の舞台なんだ」と気づいたのです。
一枚一枚に宿る職人としての誇り。自社だからできる最高の形

海苔の世界は、私たちが想像する以上に繊細です。
実は海苔は、味だけでなく「見た目」で等級が決まる世界。
純粋に味そのもので評価されるのはシーズン最初の「初摘み」くらいで、多くは色つやや形の綺麗さによって格付けされ、市場の値段が決まっていきます。
「初日に採れた海苔は、形は不揃いでも味と香りが抜群にいい。逆に最終日のものは、見た目はすごく綺麗だけど味は少し落ち着く。毎日、海苔の表情が変わるのが本当に面白いんです」
しかし、有明海の海苔は、収穫し製品化した海苔を出荷し、入札で価格が決まる「共販制度」が多くを占めています。
そのため、漁師自身がお客さんの顔を見ることもできませんし、「見た目や色よりも味と香りを優先したい」というこだわりのお客さんに応えて直接販売することもできません。
「一生懸命に作った最高の海苔が、どこで誰に、どう食べられているか分からないのって、寂しいじゃないですか」
そこで、古賀さんは収穫した大切な海苔の一部を漁協に出荷するだけでなく、自社ブランドの商品として、自分たちの手で加工・製品化することを決意しました。

自分の目で一枚一枚の個性を完全に見極め、その海苔がいちばん輝く形で、お客さんへ直接届ける道も切り拓いたのです。

こうして生まれた、初摘み海苔を厳選して仕上げた焼きのり「藻紙(そうし)」と、初摘み海苔本来のサクサクとした豊かな食感を活かすため、あえてミンチにせず手でほぐして丁寧に作り上げる「紫彩(しさい)」はアリアケスイサンの誇る看板商品となりました。
特に、紫彩は、ここにしかないオリジナルの機械を使って製造しているため、他には絶対にない唯一無二の商品として、全国のこだわりを持つ小売店や飲食店から指名買いされるほどの人気を集めています。
古賀さんはこれらの海苔の魅力を伝えるため、自ら東京の商談会や全国のマルシェに積極的に足を運び、自分たちの海苔のストーリーを直接伝えて販売先を広げてきました。
「展示会やマルシェに出向いて、お客さんから面と向かって 『本当に美味しかった!』と言ってもらえる。その瞬間が、何よりの刺激になりますし、冬の冷たい海で凍えながら苦労したことすべてが報われるんです」
しかし、日々の手間の掛かる海苔づくりに加えて、慣れない商談や全国での販売までを少人数でこなすのは、決して楽なことではありませんでした。

みんなで無理なく、大好きな仕事を続けていくための募集
繁忙期には短期のアルバイトを雇うこともありますが、年間を通して一緒に海苔を育て、その先の販売まで共に伴走してくれる社員の存在は、実務の面でも、そして何より気持ちの面でも、古賀さんの大きな支えとなっています。

「会社の規模を、一気に大きくしたいわけではないんです。両親も70代になり、僕自身の体力の負担も含めて、働く一人ひとりが無理なく健やかに続けられる形にしていきたい。繁忙期に、一日でも交代でしっかり休める仕組みが作れたら、みんながずいぶん楽になりますから」
だからこそ、お互いの生活や体を労り合い、無理をせずにみんなで大好きな海苔づくりを長く続けていくために、今回新しい社員の仲間を募集することを決めました。
海苔づくりの経験がなくても、まったく心配ありません。
「創りての歩み」で紹介した先輩スタッフ・三浦さんも、東京から未経験で移住してきて今年で9年目になります。
第一次産業の経験はゼロからのスタートでしたが、今では海の中心メンバーとしてはもちろん、前職のスキルを活かしてパンフレット制作やマルシェでの販売まで総合的に担当しています。古賀さんは「三浦くんが持ってきてくれた新しい風が、会社にとって本当にいい影響を与えてくれている」と目を細めます。
アリアケスイサンが大切にしているのは、美味しい海苔を作ることだけではありません。オフシーズンにその海苔の魅力を外へ広めていく活動も、同じくらい大切な仕事です。
だからこそ、海の上の作業はもちろん、イベント出店や商談の場で「海苔の良さ」を自分の言葉で伝えてくれる人の存在は、これ以上なく心強いものになります。
「作る」だけでなく「届ける」楽しさまで、一緒にまるごと面白がってくれる仲間を、古賀さんは求めています。

「その人の得意なことや強みが、会社の新しい動きに繋がれば最高ですね。『こんなことをやってみたい』というアイデアがあれば、まずは一度、気軽に相談してほしいです」と、古賀さんは柔軟に会社の未来を見つめます。
求めているのは「完璧」ではなく、「気になる」という素直な気持ち

「万人受けする仕事ではないかもしれません。でも、もしこの自然のリズムに身を委ねる生き方に、少しでも心が惹かれるものがあるなら、まずは一度、僕たちの現場をのぞきにきてほしいです」
かつては、家族でなければ事業を継ぐのが難しい世界でした。
けれど漁業権の仕組みは時代とともに少しずつ変わり始めています。現場でしっかりと働いて信頼を積み重ねることで、ゆくゆくはアリアケスイサンという誇りある事業を、そのまま受け継いでいく道だって、確かに開かれているのです。
海苔漁師として、一歩ずつ自分の足で確かなキャリアを築いていく。そんな生き方もここでは現実のものになるかもしれません。
「通いやすさを考えて、遠方から近隣への移住を考えられている方には、家賃補助などのサポートについても喜んで相談に乗りますよ」と古賀さん。
特別な経験も、重たい覚悟も、最初からは必要ありません。
「海の仕事が、なんとなく嫌いではないかもしれない」
そう思った方は、まずは一度、アリアケスイサンのメンバーに会いに来てみませんか。
あなたの人生を新しく動かす、小さな「気になる」というその一歩を、私たちは穏やかでそして豊かな食を育む宝の海、有明海のすぐそばでお待ちしています。
【 株式会社アリアケスイサン 】
HP:https://ariakesuisan.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ariakesuisan/
紡ぎての添え書き(編集後記)
最初から「これが自分の仕事だ」と思える人ばかりではないのかもしれません。
けれど、目の前の仕事に本気で向き合い、自分なりの工夫を重ねていくことで、働き方も、見える景色も変わっていく。古賀さんの歩みから、そんなことを教わりました。
自分の頑張りやアイデアで可能性を広げたいと思っている方は、ぜひ一度足を運んでほしいです。
募集要項
| 会社名 | 株式会社アリアケスイサン |
| 募集職種 | 海苔漁師 |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 |
| 勤務地 | 大川市小保(大字)961-1 |
| 勤務時間 | 8時〜17時 |
| 給与 | 年収4,000,000円 ※給与は年間を通しての金額です。年二回のボーナス、手当があります。 |
| その他 | ・9月〜3月はオンシーズン、4月〜8月はオフシーズン。
・車通勤可能。 ・遠方からの移住を検討する方の家賃補助、オフシーズンの副業など、相談に応じます。 |
この「求人」の募集者

株式会社 アリアケスイサン
福岡県大川市で、3代にわたり海苔養殖業を営んでいる海苔漁師による企業。
先代から受け継いだ伝統的な海苔養殖に加えて、
有明海の自然が育む「初摘み」の圧倒的なおいしさを世の中に届けるため、自社製品の製造・販売に力を入れている。


