唯一無二のエンターテイナー「矢澤ないん」が織りなす、笑顔の軌跡

唯一無二のエンターテイナー「矢澤ないん」が織りなす、笑顔の軌跡


ダイナミックなブレイクダンスと、弾ける笑顔。

ポップな音楽に合わせて踊るその姿は、見る人を自然と笑顔にさせる。

今回取材したのは、ダンサーやYouTuber、 TikTokerとしてマルチに活動する、福岡市出身の矢澤ないんさん。(YouTube名: ナインアップロード 注:矢澤ないんの名は本名ではありません)

現在も福岡を拠点に活動する彼のYouTube総フォロワー数は、なんと18.4万人。10代~20代の若い視聴者を中心に注目を集める矢澤ないんさんに、まず、その印象的な活動名の由来についてお訊きした。

実は、人気アニメ『ラブライブ!』の「矢澤にこ」に感銘を受け、その名を冠したという矢澤ないんさん。彼の活動の根底には、「どんな困難があっても、みんなを笑顔にしたい!自分が笑顔で踊るのはもちろん、その笑顔を相手に届けることで、見る人にも笑顔になってもらう」という、アイドル「矢澤にこ」への共感と、自身もそうありたいという強い思いがあるのだそう。

「僕も、ダンスを通してみんなに笑顔になってほしいから」

そう語る彼の柔らかな笑顔の奥に、多くの注目を受けるエンターテイナーとしての使命と、揺るぎない信念が見える。

「ダンスの世界には勝ち負けもありますし、楽しいことばかりではありません。だけど僕が活動する上で本当に求めていることは、“みんなに笑顔になってほしい“。この思いをどんなときも忘れないように、活動当初は『ないん』だけだったダンサーネームに、『ラブライブ!の矢澤にこ』の苗字を加えました」。

決して華やかなだけではないダンサーとしての活動の日々。しかし、彼はその中心に「皆を笑顔にする」という強い想いを抱き、活動名を「ないん」から「矢澤ないん」へと昇華させたのだ。

これは、尊敬する先駆者への敬意と、自身の活動における核となる理念を忘れないための、彼なりの決意表明でもあった。

「ちなみに、『ないん』という名前は、中学生の頃に熱中したゲーム『ドラゴンクエストIX』に由来しているんです。当時からYouTubeへの動画投稿を志して、自分の象徴となる名前にこだわり抜いた結果、ゲーム主人公の格好良さに惹かれて、これをネームにしたんです」。

ないんさんが、動画投稿において大事にしていることとは?

「ダンス動画の配信において最も重視するのは『わかりやすさ』なんです。高度なブレイクダンスの技は数多く存在するのですが、僕はあえて、誰もがイメージしやすいダイナミックなヘッドスピン(頭で回る)などの動きを選びますね。複雑な振り付けはできるだけ避けて、わかりやすい動画づくりを大切にしています」。

ないんさんは、常に視覚的に訴えかける動きを考え、観る人へストレートに伝わる動画制作に注力している。その「わかりやすさ」へのこだわりが、ダンスに詳しくない層をも魅了していくことだろう。

「ソーラン節」から始まったダンスとの運命的な出会い

ないんさんとダンスの出会いは、幼少期にまで遡る。幼稚園のお遊戯会で踊った「ソーラン節」が、彼の心にダンスへの情熱の火を灯した。

『「もっと踊りたい」っていう僕の想いを汲み取ってくれた母親が、ダンスの体験レッスンに連れて行ってくれたんです。ヒップホップって、リズムトレーニングから始めて。それが僕とダンスの最初の出会いでしたね』。

その後の発表会で、側転などのアクロバティックな動きをするブレイクダンスに衝撃を受けて、「かっこいい!自分もやりたい」と、瞬く間にその魅力にのめり込んだという。

YouTubeと共に歩んだ、独自スタイルの開拓者

動画投稿を始めたのは、まだYouTubeが黎明期だった中学生の頃。誰もが気軽に動画をアップロードできる環境に感動し、当初はダンスだけでなくコメディやポケモン商品の紹介など、幅広いジャンルに挑戦していたのだそう。

「色々なテーマで動画を投稿して、遊びのような感覚で気軽にアップしていたんですけど、10年くらい経った頃から徐々に自分の投稿スタイルが確立されてきて。いかにして視聴者に響く動画を作るか、どのような投稿が伸びるのかなど、しっかりと分析もしてきましたね」。

「最初こそ動画投稿を生業にする人は少なかったのですが、徐々にYouTubeで本格的な投稿活動をする人たちが出てきて。そのような人たちの動画もたくさん参考にして、真似たりもしながら、投稿内容や演出方法をいろいろと試してきましたね」。

分析と研究を重ねてきた10年、独自のスタイルを創り出してきた努力の結晶が、現在の彼を形作っている。

その後、高校入学と同時にダンス部へ入部したないんさんは、「ダンスで人を笑顔にしたい」という明確な目標を胸に、ひたすらスキル向上に励んだのだそう。

卒業後は県内外のダンスバトルにも積極的に参戦し、『自分は、どこまでいけるのか』と、常に可能性を追求してきた。その飽くなき探求心が、彼のエネルギーの源となっていく。

「アニソンダンスバトル」で見せる唯一無二のエンターテイメント性

数あるダンスバトルの中でも、ないんさんが特に力を入れているのが「アニソンダンスバトル」。

「通常のバトルとは違って、アニソンダンスバトルは、ボーカロイドの音楽であったりアニメの主題歌であったりと、その場にいる人たちもよく知っているような曲がかかります。僕自身、アニメが大好きなこともあって、この形式のバトルが好きなんですよ」。

一般的なダンス音楽やビートとは異なり、聴きなれたアニメ主題歌など、会場の一体感を高める楽曲が流れるのが「アニソンダンスバトル」の特徴。

このステージでは、技術だけでなく「エンタメ力」も重要となる。観客を圧倒するだけでなく、時に笑いを誘い、ストーリー性のある表現で魅せる。彼の根底にある「ダンスでみんなを笑顔にしたい」という想いが、このアニソンダンスバトルで存分に発揮される。

「エンターテイナー」として、ないんさん自身の資質を最大限に引き出すことができる舞台なのだ。

コロナ禍を飛躍の機会に変えた、YouTube再始動

「ダンスバトルやイベントは、他のダンサーさんとの交流や、自分を知ってもらうきっかけになったり、とても重要なものだったので。その機会が得られないコロナ禍は、僕自身も本当に困惑しました」。

「その時期にみんなはこぞってSNS上での動画投稿を始めましたね」。

コロナ禍によるイベントの中止は、ダンサーとしての彼にとって大きな打撃となったはず。しかし、多くがSNSでの動画投稿にシフトする中で、ないんさんは「今ならもっと良い動画を届けられる」と確信し、かつて趣味で投稿していたYouTubeの再開を決意する。

この決断が、現在の「矢澤ないん」を築き上げる転機となった。

YouTube再開後、ないんさんは「見る人を笑顔にしたい」という強い気持ちに従い、視聴者が心から楽しめ、元気になれる動画制作に注力した。

「明るくて楽しい、ダンスのスキルも高い!そんなエンターテイナーになりたかった」

「視聴者の方々から大きく反響をいただいたものの中に『~を、体操のお兄さん風にアレンジしてみた(NHKっぽいシリーズ)』などがあるのですが、その動画には、僕の強みや、お見せしたい姿がそのまま表れていると思います。『明るくて楽しくて、ダンスもなんだかすごいよね』そんな風に思ってもらえていたらとても嬉しいです」。

 持ち前の明るさと笑顔、息を呑むようなパワフルなパフォーマンス。

動画投稿と向き合う姿勢。

自身の持つ強みについて分析し、それらをいくつも掛け合わせて確立された唯一無二のスタイル。

 なかでも、NHKっぽいシリーズの視聴者コメントでは、

『明るい歌い方と踊り、笑顔が効いてて本家よりずっと怖いwww』

『ガチ振り付け草www回るのはいいんだけどそれ以外のフリがまじ笑かしに来てるwwww』(コメント原文のまま)

ないんさんの投稿には曲の歌詞に関わらず、見る人がつい笑ってしまう要素が盛りだくさん。

このシリーズ投稿には300件を超える感想が寄せられ、大きな反響を得たのだそう。

 視聴者の心を読み解く「流行りの分析力」

ないんさんの数ある投稿動画の中で最も再生回数を記録したのは、約20万回再生を誇る「メズマライザーMVの振り付けで踊ってみた」だ。海外からのコメントも殺到し、フォロワーは急増。

『やりたかったスタイルが数字になる』ことが何よりも嬉しかったですね」

この成功は、彼に、自身の活動の喜びを再認識させたという。

「MVの再現動画では、その時の流行りの分析が大切で、今求められているものは何か、どのような音楽が流行っているのかなど、リサーチし続けることが欠かせません」。

常に時代の「今」を敏感に察知し、それを自身の動画に取り入れる細やかな情報収集は、彼の成功を支える大切な習慣となっている。

ないんさん自身のお気に入り動画は、歌詞が暗い曲をあえてポップに踊る「きょういくばんぐみ」のテーマで踊ったものだ。以前、「うっせぇわ」という曲を明るく楽しく踊ることでギャップを演出し、多くの視聴者を惹きつけた経験から、暗めの曲を笑顔全開で、かつダイナミックなブレイクダンスの技を取り入れて表現することで、彼ならではのオリジナリティを発揮している。

ないんさん自身、特に印象に残っている撮影について伺った。

「これはたくさんあるのですが、東京のアニソンダンス大会で『あきばっか~の』という大会があるのです。その大会に出場した時に、当日の1日VLOGを撮ったんですよ。試合中もカメラを回して、とても大変だったのですが、気合いで撮り終えましたね(笑) その時はYouTube再生回数もかなり伸びて、本当に撮ってよかったと思います」

「それと、グリーンランド(遊園地)での動画撮影も印象に残っていますね。これは、有名なダンサーさんとの大型コラボが実現した時の動画なんです。コラボが決まった時は本当に嬉しかったですね。大掛かりな撮影でしたが、達成感もすごかった」。

輝く未来へ:YouTubeチャンネル登録者数50万人、そして世界へ

ないんさんの今後の目標は明確だ。まずはYouTubeのチャンネル登録者数50万人達成。それを記念して、ファンに向けた「矢澤ないんミニライブ」の開催を計画しており、ダンスとトークで老若男女問わず楽しめるイベントの実施を目指している。

さらに、100万人達成時にはYouTube公式ファンフェスタへの招待と、ダンサーとしては、念願の「あきばっか~の優勝」、金の盾の獲得を強く望む。

2年連続で準優勝という素晴らしい実績を持つ彼にとって、頂点に立つことは譲れない目標だ。そして、その活躍をYouTubeで発信することで、ブレイクダンスに興味を持つ子どもたちを増やし、ダンスを始めるきっかけを与えていきたいという。

自身の現状に妥協せず、頂点へと舞い続けるないんさんの志の先に、次世代への期待と、ダンスの新たな未来展望が広がっていく。

「僕が絶対に皆さんを笑わせてみせます!」

最後に彼は、力強くこう語った。

「人生には様々な困難がつきものです。もしあなたが悲しんだり落ち込んだりした時は、どうか僕に1分だけ時間をください!僕の動画を見た感想は『くだらないな~(笑)』でも何でもいいんです。ただ、僕は皆さんの心をクスッと笑顔にすることをお約束します!」

終始、弾けるような明るい笑顔でインタビューに応えてくれた矢澤ないんさん。

彼の未来への確固たるビジョンと、人々を笑顔にするという揺るぎない情熱は、見る者の心に深く響く。ぜひ、彼のYouTubeチャンネル「ナインアップロード」で、その心躍るパフォーマンスと人間的な魅力に触れてほしい。

〈矢澤ないん〉

・あきばっか~のvol.31 準優勝

・あきばっか~のvol.32準優勝

・ニコニコ超会議2022ダンス出演

・ダンマスワールド3出演

・ダンマスワールド4出演

ナインアップロード(YouTube)

ナインアップロード🌈✨ - YouTube

矢澤ないんのダンスチャンネルです🤸‍♀️✨ スキルフルな踊りから簡単なダンスまで! あなたに元気をお届け!!

Instagram

この記事の執筆者

ninatte事務所

ninatte九州の運営事務局です。銭湯跡地、旧梅乃湯を拠点に活動中♨事務局ライター数名で日々記事を更新しています。

最新記事の更新情報はこちらから

エンターテイナー矢澤ないん

ナインアップロード(YouTube)

https://youtube.com/@nainnn1?si=d8CyPBUaSf0qTBVn

イベント一覧
関連記事