津屋崎の海の香りと暮らす 美術作家 Atelier Nakamura 中村 ケイ


まちなみのあいだから、青い海の光りがキラキラと届く津屋崎千軒。
潮風の香りを感じながら歩いていると、ひっそりと佇む元旅館である玉乃井に着いた。
営業は1996年に終えたそうだが、古き良き物語を残したいという思いから今はシェア店舗としても利用されているそう。
この趣のある古民家で暮らしているという、美術作家の「中村ケイ」さんにお話を聞くことができた。

イタリアで暮らしながら石彫を学んだ中村さんは、これまで美術作家オンリーで生きてきた。2011年に拠点を日本に移し、今ではヨーロッパと津屋崎を行ったり来たりしているそう。
あるとき「土地の半分が余っているから使ってみないか」という話があり、この近くの”恋の浦”という海岸にアトリエを構えた。そこでは透き通った空に波の音が広がる…周りには何もない。
自然の香りがこだまするアトリエに身を置いていると、どんな気持ちになるのだろう。
地方である福岡で暮らし始めたものの何ができるだろうと思いながら、地域の特徴を活かした様々な展示を生み出してきた。
その作品には「香り」とコラボしたものも多い。

のぞきあなART津屋崎 「古代へのオマージュ」

波折神社”御朱印展”「波間(なみま)」
そんな中村ケイさんの展示会が、香椎宮境内 にある香椎宮勅使館で行われるそう!
作品は中村ケイさんが手掛け、その作品に合わせて調香師 Tetsuさんが天然香料の調合を行います。
「Tetsu & A.Nakamura」としての ”香り” とのコラボ芸術
豊かな暮らしから生まれる、世界の美しさを是非ご覧ください。
『香椎宮アートプジェクト』 歴史・自然・都市 〜香椎を再発見する〜

香椎は、香椎宮を中心とした歴史、海山、勅使道の楠など自然や緑に囲まれ、福岡市の東の副都心としての機能をもつ地域です。この香椎の魅力を美術作家の視点を通じて再構成することを目指し香椎宮アートプロジェクトを開催いたします。
「香椎・香椎宮に鏡を映す。鏡は作家自身。それぞれに映された作品たち」をテーマにした地域に根付いたアートイベントです。参加作家が香椎をリサーチすることで創造した作品を通し、香椎に対する新たな発見や気づきを体験していただけると幸いです。
● 展示タイトル 歴史・自然・都市 〜香椎を再発見する〜
● 展示期間 11月2日(土)〜11月16日(土)無休 10:00 open 16:00 close
● 展示会場 香椎宮境内・勅使館 (入場無料)
【 在廊日】中村ケイさんは11/2 (土), 11/4 (月), 11/8 (金), 11/9 (土) の4日間、午前10時から午後4時まで香椎宮の勅使館内にいらっしゃいます。
Instagram : https://www.instagram.com/keinakamura6/ (keinakamura6)
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