古いもの好き必見!旧校舎とアートが交わる空間

先日、ninatte九州でご紹介している『Artist Cafe Fukuoka』。
「アートがより身近なものになるように」「アーティストがより幅広く活動できるように」 と、日々新しいアイディアが生まれる、魅力的な交流拠点なのですが…… 実はここ、アート好きだけでなく、古いもの好き、リノベーション好きにもたまらないスポットだったのです!
この記事では、古い建物が好きな筆者が、舞鶴中学校旧校舎を再活用した『Artist Cafe Fukuoka』を訪れて感じた魅力を語っています。
現地に到着してまず目に入るのは、この白い校舎と可愛らしい屋根。 校舎の真ん中についた時計は9時少し前で止まっています。「当時のまま残ってるんだ。いいなぁ…」なんて思いながら中へ。

廊下に入った瞬間おどろいたのは、学校の匂いがすること。
嗅がなければ思い出さなかった匂いですが、使われ方が変わった今も匂いは残っているなんて不思議ですね。

さらに廊下を進んでいくと、保険掲示板や理科室らしき部屋も発見。
となりにはもう1棟校舎があるようで、「ここには渡り廊下があったのかな?」と想像できるタイルの跡が。こういうところにキュンときます(笑)

1階には『teateto』というカフェがあり、どなたでも利用可能。
店内に入ると、長い時間を感じさせる重厚な木製家具に目が行きます。 これらは「在野保存家具」。戦前から残る重要な家具を、保存するだけでなく活用するという九州大学博物館のプロジェクトだそう。

同室には作品の展示スペースも。
ほとんど手が加えられていない教室ですが、作品を飾る 壁だけはしっかりと白く整えられていました。 展示は福岡にゆかりのあるアーティストや、現代アートが多いそう。カフェで現代アート が見られる場所は珍しいのではないでしょうか。

施設の運営担当の方に案内していただき、特別に体育館にもお邪魔しました。 ステージに緑色の垂れ幕、校章までそのまま残った光景がとても懐かしい!
そして、どーーーーーんと大きな白い壁。

この壁は体育館で展示をする際に使われるものとのこと。
照明や空調も、展示に柔軟に対応できるものに整えられていました。
「この体育館を見た台湾のアーティストさんが、『展示をしたい』と言ってくださったこ ともあるんですよ。それをきっかけに福岡のアーティストとの交流も生まれました。学校 という場所からインスパイアされて展示される方もいれば、そういうことは考えずに展示 をされる方もいて。それぞれ自由です」
福岡とアジアのアートを通じた交流が、まさにここで生まれているのですね。

校舎の面影はそのままに。しかし、アートの展示に必要な要素はきちんと整えている 『Artist Cafe Fukuoka』。
人や作品と出会ったり、新しい創作に挑戦したり。さまざまな人の「人生のきっかけ」が 起こり続けている場所なのだと感じました。
Artist Cafe Fukuoka
住所:福岡県福岡市中央区城内2-5
開館:11:00〜19:00(月曜休館)
お問い合わせ:contact@artistcafe.jp
ホームページ:https://artistcafe.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/artistcafe_fukuoka/
この記事の執筆者
ninatte九州の運営事務局です。銭湯跡地、旧梅乃湯を拠点に活動中♨事務局ライター数名で日々記事を更新しています。
スタジオやギャラリーのほか、創作や情報交換の場として活用できるコワーキングスペースやカフェも併設。
住所:福岡県福岡市中央区城内2-5
開館:11:00〜19:00(月曜休館)
お問い合わせ:contact@artistcafe.jp
ホームページ:https://artistcafe.jp/






