こんにちは。ninatte九州事務局のちまきです。
ひんやりとした空気に夏を惜しんでしまう今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、IKI ZINE FES vol.3 の参加レポになります。
9月12日・13日に開催されたこちらのイベント。以前取材させていただいた「辻村いちさん」が部長を勤める『壱岐ZINE倶楽部』主催の、ZINEイベントです!

ひとつのZINEイベントを通して、地域が一丸となるあたたかさ、そして壱岐という土地の楽しさを強く感じたので、コラムとして発信できたらと思います。

壱岐へのきっかけと、創作へのきっかけに

博多湾からジェットフォイルで一時間ほど。
海に囲まれた長崎の離島・壱岐島は、潮風に満ちていて過ごしやすい残暑となっていました。

IKI ZINE FES vol.3 の会場は「壱岐の島ホール」。壱岐で一番大きなホールとのことです。

会場には、委託販売ブースと対面販売ブースが設営されていました。
どちらのブースにも全国各地からのZINEが販売されており、IKI ZINE FES の間口の広さがうかがえます。

「今回、初めて壱岐に来ました!」という出展者さんも多く、福岡県をはじめ、なんと関東から出展しにきたという人もいらっしゃいました。

「出展だけじゃなくて、壱岐の観光も楽しみたいです」と、大きなキャリーケースを背景にわくわくしている出展者さんに、筆者も和まされます。
IKI ZINE FESではこういった島外からの出展者を受け入れるために、なんと『船のチケット・宿泊券・観光案内がセットになったツアー』も用意されていたのです。

「島外の人々に壱岐を楽しんでもらいたい」という壱岐の皆さんのホスピタリティが、IKI ZINE FES を通して団結しているように感じました。

そして驚いたのが、会場スタッフとして動いていたボランティアの方々は、様々な経緯で集結していたということ。
元々「壱岐ZINE倶楽部」として活動されていた方だけでなく、「友人の友人の誘いで」といった、繋がりをきっかけに参加されているという方もいるのだそう。

人との繋がりを心から楽しまれている壱岐の皆さんが作り上げるからこそ、IKI ZINE FES は盛り上がっているのかもしれません。

「壱岐では、ほとんどが何かしらの繋がりがある人ばっかりなんですよ。『まったく知らない』という人はほぼいません」と話してくださったボランティアの方は、ZINEを知ったのはごく最近のことだといいます。
「こんな文化があるのは初めて知りました。いろんな表現方法に触れられて楽しいです」と、ZINEへの関心に満ちた笑顔を見せてくれました。

また、会場には飲食店の出展コーナーもあり、ランチを楽しめるエリアも用意されていました。

「こんなふうに創作を楽しめる機会が壱岐にもあるなんて、すごく良い取り組みですよね。若者も多く集まってくれるし、私たちも楽しいです」とお話してくれたのは、カフェメニューを出展されていたご夫婦。

飲食の出展者さんのなかには、「島外から移住してきたんです」という方も多く、皆さん壱岐にとても魅力を感じている様子です。
だからこそ、このようなイベントを通して島に活気が出ることが、よりいっそう感慨深いのではないでしょうか。

以前の取材時にお聞きした、「島外の人には壱岐を楽しんでもらって、島の人には創作の楽しさを知ってもらいたい」という辻村さんの想いが、多くの人に優しく広がっているのを感じました。

一人一人に、自由な楽しみ方をくれる場

福岡県民の筆者にとってのZINEイベントは、とにかく「本や作品を吟味する場」というイメージ。

しかし、IKI ZINE FES はそれだけではありませんでした。
ZINEや本にまつわるトークショーや、実際に手を動かしてものづくりを楽しめるワークショップなども用意されていたのです!

一日目は、六本松蔦谷書店員さんによるトークショーでした。書店員さん目線の本の見方や展示方法など、ここでしか聞けないお話が盛りだくさん。

辻村さんが「 IKI ZINE FES のチラシを置いてもらうために、六本松蔦屋書店に出向いたときのお話」などもされていて、この日にいたるまでの、壱岐ZINE倶楽部のこつこつとした歩みも垣間見えました。

ワークショップのスペースでは、ZINEづくりやガリ版体験などが行われていました。
子どもから大人まで、あらゆる人が創作を楽しんでいる様子が伝わってきます。

このような取り組みと相まって、IKI ZINE FES の会場は、マルシェやお祭りのような賑わいに溢れていました。
つまり、「創作の楽しみ方」の間口も広い!壱岐ZINE倶楽部は来場者の私たちに、ZINEやものづくりのいろんな楽しみ方を提案してくれています。

新しい「壱岐の楽しみ方」に、もっとも心を躍らせているのは

IKI ZINE FES は創作に関してだけではなく、「壱岐の楽しみ方」の提案も魅力に溢れていました。

今回用意されていた「島外の人向けのツアー」では、壱岐について何も知らなくても、壱岐を十分に楽しめるサービスが満載。
IKI ZINE FES の会場から民宿までの送迎や、おすすめの飲食店の紹介、そして二日目に用意された観光地の案内を通して、壱岐の魅力を存分に楽しむことができます。

旅の手配や案内をしてくださった「アドツアー」高城さんは、今回の IKI ZINE FES との共同のツアー開催について、このようにお話してくださいました。

「IKI ZINE FES とアドツアーのコラボは、今回のvol.3からが初めてです。辻村さんから『島外の人にも壱岐を楽しんでもらいたいんです』というお話を受けまして、喜んでご一緒することになりました」。

「『辻村さんの取り組みの一員になりたい』という想いがあるんですよ。彼女から影響を受けたい。そう思っているのは、きっと私だけではないと思います」。

壱岐ZINE倶楽部による「新しい壱岐の楽しみ方」に可能性を感じているのは、誰よりも壱岐に住む人々なのかもしれません。

これまで筆者には、ZINEイベントを支えるのは「ZINEや本が好きな人」というイメージが漠然とありました。しかし IKI ZINE FES は、少し違う一面を持っていたようです。

故郷も様々で、好みも人それぞれだけど、「壱岐という土地を愛している」という共通点を持った島の人々が、辻村さんを中心に一丸となって成り立っていました。
そして声を掛け合い、できることを持ち寄って、ひとつのイベントを通して人々にいろんな楽しみを届けている。

だからこそ、IKI ZINE FES は、老若男女・全国各地の人々を魅了しているのだろうと感じました。

「地域の活力やものづくりの輪をどう広げていくか」と日々思索しているninatte九州にとっても、壱岐ZINE倶楽部の活動は非常に魅力的で、学ぶところが多くあります。

イベント一日目の夜、出展者の人々と談笑していた辻村さんは、一切の疲れを見せずに皆さんの話に耳を傾けていました。

会期中は人一倍動き回っていた辻村さん。

ですが、彼女自身も心からイベントを楽しんでいることがひしひしと伝わってきていたので、こちらまで嬉しくなります。辻村さんの柔らかい物腰とお人柄に、周囲の人々も和まされているように見える場面が何度もありました。

そして、vol.3 が無事終了した後には、なんとvol.4の開催決定の告知が発表されていました!

これからもっとバラエティと可能性に富んでいくであろう壱岐ZINE倶楽部。
IKI ZINE FES はよりいっそう、唯一無二のZINEイベントになっていく予感がします!





【壱岐ZINE倶楽部】
HP:https://iki-zine.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ikizineclub0928/


▼辻村さんのZINE『壱岐景色-いきしまがたり-』はこちらから



★壱岐ZINE倶楽部 部長 辻村いちさんの取材記事はこちら

創りての歩み
ここにあるものに目を向けて、創ることへの入り口を創る。『壱岐ZINE倶楽部』辻村いち

この記事の執筆者

ロンTを着れる季節になってきてうれしいです。
あとは、毎年秋に限定発売されるという上島珈琲の金胡麻ミルク珈琲を飲めたら、もっとうれしいです。