こんにちは!ninatte九州事務局のあいです。

先日ZINE(ジン)を1冊作りました。
しかし1冊作ってみたとはいえ、筆者はまだまだZINEについて知らないことばかりです。
ZINEの魅力をいろいろ知りたくなりました。そして次なるZINEはどのようなものを作ったらいいんだろう…そんなことを思い、

いろんなZINEに触れてみたい!

…と考えました。ちょうど、プライベートで京都旅を企画していました。

京都といえば、文化がとても盛んな土地です。
筆者も過去に、大学が近くこの土地にたくさん触れたことでアート好きに目覚めたといっても過言ではありません。


きっとここには、当時知り得なかったZINEの情報がたくさんあるはず…!!!


そう思い、今回もZINEの置いてある京都の本屋さんを探すべく
ninatte九州の情報通である史愛さんのお力をお借りしました。
すると出てくる出てくる…短時間でいくつもの京都の本屋さんをピックアップしてくれました。

本屋さんを巡る旅の始まりです。

京都到着。2歳児4歳児連れの新幹線はなかなか大変です。


本屋さん巡り当日


本日のスタートは珈琲屋さん。京都に行くといつも立ち寄る珈琲屋さんの分店が目的地の近くにあり、そこで一杯。

はー癒やされた。

店員さんともおしゃべり。ついついゆっくりしたくなるところだけど、今日の目的は本屋さん巡り。
子ども達も預かってもらっている、大事な一日。


さあ行こう…!!


京都御苑を抜け、まず立ち寄ったのはこもれび書店というシェア型本屋さん。
初めて出会った本屋さんの形態に驚いたところで

次なる目的地は…「余波舎 / NAGORO BOOKS」さん。
ちょっと距離はあるものの、周りの景色でも眺めながら歩いて行こう♪と思った筆者は

途中おちゃめな店主さんが営む豆腐屋さんでそれはそれはとても感動する豆乳をいただいたり
大きな道路にずらっと並んで駐車してる車に驚いたり
大垣書店の営む新しい文化ビルに立ち寄ったりしながら

歩くこと約30分…

到着!!!


余波舎 / NAGORO BOOKS


わーっ古民家を改装した、おしゃれな佇まい。
下はイタリアンのお店みたい。そこも気になる…本屋さんは2階か〜。

子どもが産まれたばかりの頃。ベビーカーで子どもと大きな荷物を抱え
それでも外に出ずにいられなかった筆者は、当時階段にとても苦労しました。

でもそんな時はいっときで、今は子どもも階段を歩き、荷物だってずっと軽くなった。
その時はずっと続くように思っていた困難も、大丈夫、いつか終わりはくるものだ。

そんなことを思い出しながら、階段を登ります。すると…


わぁ…なんて素敵な店内。


はー癒やし。このお店の雰囲気を味わうだけでもここにくる価値は十分にある。そんなことを思う店内でした。

本を…と書きたいところだけれど、筆者がまず目にとまったのは、目の前に広がるたくさんの陶器。
ちょうど、益子焼のポップアップイベントが行われている時でした。

益子焼…聞いたことがあるようなないような?

実は詳しくないけれど陶器が大好きな筆者。
各地で新しい焼き物に出会うとついつい手にとってしまうんです。

けれどそれも旅の思い出。
今回も、これまた可愛い…と思いながら手にとっていると、
店主の涌上さんが話しかけてくれました。

「益子焼、知ってますか?」

知らないと答えると、ゆっくり優しく説明をしてくれました。
民藝運動のこと、益子焼のこと、これを作っている方がどんな方であるのかということ。

目の前にある陶器の歴史、背景を知ることで、またこの陶器が違ったものに見えてきます。

今回お持ち帰りした陶器。益子焼の窯元「えのきだ窯」さんが作られている。表に表現されたラインがとても可愛い。

ポップアップイベントで置かれている陶器のことも、こんなに詳しく説明してくれる店主さん、素敵だなぁ。
そしてそのものの背景を知るって大事。そのストーリー全て含めて、持って帰りたくなる。

そんなことを思いながら、本を見てみます。
ほーっここの本屋さんは古本と新書がこの境目で分かれているようです。


本屋さんによっては古本と新刊が混在して置いてあるところもあります。
それはそれでいいと思うけれど、
こんな風にちゃんと区切られてると古本と新刊で違った感覚で本が選べるワクワク感もあるなぁ。
古本…値段は札で確認するというわけかぁ。

古本屋をあまり巡ったことのなかった筆者は、そんなことも新鮮味を感じます。
今回の旅で、京都の本屋さんは古本と新刊を混在して置いているケースが多く、
このお店独自の札で金額確認システムを取っているところが多いことが分かりました。


見たことのない本がたくさん。九州と関西の違いもあると思うけれど、本屋さんで置いてある本全然違うなぁ。
ここのセレクト好きだなぁ。そんなことを思いながら店内を見回します。

ここで購入したZINE。本をつくりはじめる人に向けての指南書。NEUTRAL COLORS発行。

最後、涌上さんがしっかりこの本の背景も説明してくれました。

ここのお店のことををコラムに書いてもいいですか、とお話しすると、
「うちはZINEの取り扱いは少ない方だよ、大丈夫?」
と謙遜ぎみにお話ししてくれました。

主にZINE・リトルプレスを扱うコーナー

うーん、これだけあれば福岡では十分ZINEを置いていると言える気がするけどなぁ。

(ちなみに、「リトルプレス」という言葉は今回の旅で度々耳にすることになります。
小規模の自主出版物という点ではZINEと同じように扱われますが、より流通を意識して作られたもののように感じました。)

福岡と京都の感覚の違いを感じた瞬間でした。

お店を後にします。


レティシア書房へ

こもれび書店の店主さんに、ここの店主さん面白いから行けたらいってみたほうがいいよ、
とおすすめされた本屋さんがありました。

少し日も落ちてきていましたが、まだお店は開いている時間。歩いてなんとか行けそうだ。
また途中に見つけた個人の手作りお菓子屋さんでクッキーを買ったりしつつ

歩くこと約40分…(旅って新しいものがたくさん目に入ってくるから、歩くのが全然苦にならないのが不思議!)

到着!!!


可愛い。ほっこり看板。

中に入ります。一番始めに目にはいったのは平台。
えーっと、たくさん本が置いてあるな…。
んん?これもしや

平台にある本のほとんどがZINE・リトルプレス…????


ZINEイベントならこれだけのZINEが並べられているのは見たことがあります。
でもこれはポップアップイベントなどではありません。
常時これだけの量のZINE・リトルプレスが置いてある。

これは…衝撃。

ちょっとだけ涌上さんの「うちは取り扱い少ない方だよ」の言葉が理解できました。
うーん、ZINEに対する福岡と京都の感覚の違い。

…とそんなことに驚いたところで、他の書籍もいろいろ見てみます。


筆者もデザイン本はたくさん見るほうですが、見たことのないデザイン本多数。
(筆者はデザイン本・アートブックが好きな本好きなのです…。)
店主さんの着目点が好きなのか、あれもこれも気になる…欲しい…となってしまう本達。

おっ、ここは古本と新刊が混在して一緒に置いてあるお店。
ふんふん、もう大丈夫。挟んであるお店独自の札で金額を確認するシステムは理解してます。

地元に根付いた本屋さんのようで、常連さんと思われる人と店主さんがお話ししています。

私のような旅行者が話しかけてよいものか…
でも面白い店主さんって聞いたし、話してみたいなぁ。


そんなことを思っていると、本を選んで購入するタイミングで店主の小西さんが話しかけてくれました。

よかった…

と思いながらいろいろお話しを聞いてみます。
するとどんどんお話ししてくれる小西さん。

楽しい…!!!

可愛い。付近のお店が載ったレジ前の地図。これを使って近くの本屋さんの場所の説明をしてくれる小西さん。

途中ここでチラシを置きに来られていた方と驚きの地元の出会いもありつつ…
(旅先で地元の人に出会えるって嬉しい!)

ZINEについても伺います。

「うちは窓口は広く持っている。とりあえず受け入れる。何がお客さんに受け入れられるかは、自分ではわからないからね。」
と小西さん。


なるほど…それでこの量なのか。
そしてこんなお話しも。

「うちは故人のものより、今現在生きている人の書籍を多く取り扱っている。今抱えている問題を一緒に解決していこうよっていうスタンス。故人は、今の問題を解決してはくれないからね。」

ほぉ〜と思い今回自分の購入した本をみてみます。

・ままならないまま、ママになった / あさいまこ
妊娠・出産・産後うつを経て、思い通りにならない日々の中で「自分を大事にする」を模索した2年間の記録をつづったフォトエッセイ集。(引用:著者note)

・たやさない つづけつづけるためのマガジン / hoka books
自分自身がこれと決めたものづくりを「つづけつづける」ために、何ができるか。建築家、ブックカフェ店主、リトルプレスの作り手、起業家……。華々しいお披露目以外の日々に、淡々と続いていくものづくりの日常と彼らの取り組みから、つづけつづけるためのヒントを探るリトルプレス。(引用:版元HP)

ここで振り返ってみる今の自分の状況。

・ママになった。けれどやりたいことを諦められないでいる。子どもの可愛さと、やりたいことへの葛藤。
・とりあえず1冊ZINEを作れた。やりたいことは始められたけれど、それをどう続けていくか?


まさに、自分が今抱えている問題を解決したいような本でした。

なるほど〜、知らず知らずのうちに、ここの店主さんのスタンスに、惹き込まれていたということかぁ。

その他にも、他の本屋さんのこと、どんな思いで書店をしているかなど、いろんなことをお話ししてくれました。
話してもらったことを持っていた紙の端に走り書きした筆者は、今後は紙とペンをちゃんと持って歩くようにしようと思いました。

ここでは展覧会イベントが行われていたり、レコードの販売もあります。

ああ、とても楽しい時間だった。京都の本屋さん巡り、いい出会いがあるなぁ。

京都の本屋さんを巡る旅は、まだまだ続きます。



記事・あい(Instagram: @ai_to_eye_design)
Instagramでは、旅の途中に立ち寄った場所の写真も配信予定です♪


今回ご紹介させていただいたお店

余波舎 / NAGORO BOOKS
HP:https://nagorobooks.com/
Instagram:@nagorobooks
住所:京都府京都市上京区前之町443,2F

レティシア書房
Instagram:@laetitia__books
note:レティシア書房
住所:京都府京都市中京区高倉通二条下る瓦町551

定休日・営業時間等はHP、SNS等をご確認下さい。



これまでのコラムはこちら

コラム
【棚からぼたもZINE出店レポ】初めてのZINE作り・ドキドキの初出店
コラム
【レポ】ZINE作り✕リソグラフ印刷WS体験記① 【ZINEを作る人ってどんな人?】
コラム
【レポ】ZINE作り✕リソグラフ印刷WS体験記② 【ZINE作りWSの1日】ーテキスト製本から、印刷、完成までー

  

この記事の執筆者

2児の母。医療職、デザイナーをしています。
取材、執筆にも挑戦。その人の人柄、その人の持つストーリーをしっかり伝えたいと思っています。
表現することが好き。直体験が好きでイベントや展覧会、劇にもよく足を運びます。
2026年4月開催のZINEフェス福岡へ出店予定。

周りの人々に助けられて生きる日々。
Instagram:@ai_to_eye_design